食のファッション化
ファッション化により変化の激しい業界になりました。
食の世界、食品の業界は以前、今は昔かもしれませんが、堅い業界と言われてきていました。しかし、
この業界に変化があったのは2000年代前後にラーメン台頭です。それまで有名なラーメン店と言えば、
限られた店数しかありませんでした。ラーメンを食べて楽しんでるだけの人たちが自分達で作るように
なりました。有名ラーメン店へ修行へ行ったりと、これまでのラーメンと言われていましたが中華そばと
同じような意味合いでした。「ラーメン」という言葉が使われると、ラーメン職人のような頑固親父が
ラーメンを作ると言う意味合いで使われだしました。もちろん、親父とも限りませんが、「ラーメンの鬼」
とかの言い方をされたので親父という表現にしましたが、わりとその頃の若い人もラーメン作りに情熱を
注いでいました。そういうところからラーメンのはやり廃りのペースが速くなりました。新しくできた
ラーメン店がおいしいと評判が出れば、そのラーメン屋並ぶという光景が生まれました。その結果、
ラーメンがファッション業界のように流行が先行してしまうようになりました。その頃に生まれた唯一と
言っていい評論家が石神秀幸氏です。石神氏はたくさんの有名ラーメン店のラーメンを食べ、食べる
だけでなく、おいしいラーメンを食べて材料などを舌で味わけ、石神氏自身もおいしいラーメンを作って
しまうという評論家だで納まらなかった人です。この頃あたりから「食のファッション化」という言葉が
踊りだしました、
次に同じ頃、ケーキです。元々、ケーキはファッション的な性質が強かった食べ物だったと思います。
そのケーキがおいしいケーキ店がたくさん、出てくることで競争が激化して、おいしいケーキ店がどんどん
出店されました。それでラーメンと同じ頃にケーキも「おいしい店」と評判が立てば人がたくさん並ぶ
現象が起こります。今もその傾向は続いています。